「夫はホテルオークラ元総料理長、妻は料理家 ふたりのごはん」(KADOKAWA)を読みました。
この表紙だけですでにときめいてしまいます。
表紙のフレンチトーストがとても美味しそうで、題名と表紙を見た瞬間「買いたい!」と思い、パラパラっと見て即買いでした。
特に料理本を探しているわけではなかったのですが、日々の食卓のマンネリ化を解消したいなーとぼんやり思っていたところ、この本に出会いました。
著者は、ホテルオークラ元総料理長の根岸規雄さんと、料理家の石原洋子さんご夫妻。
料理のプロ中のプロのおふたりが、上品で普段使いできるレシピ50品を惜しみなく紹介してくださっています。
和洋のバランスもよく、どんな年代の方にも有効な一冊だと思います。
私が考える、良い料理本とは
- 美味しそう、作ってみたいと直感的に思うレシピが多数。そして実際に美味しい!
- 作り方がシンプル
- 普通のスーパーに売っている食材を使っている
この3点が、私が考える良い料理本の条件です。
まず直感で「わー美味しそう!素敵!」と思えること。
そして、食材を買う段階や作る工程に困難が少ないこと。
これがとても大事だと思っています。
こんな食材うちにないよー、とか、作るのに手間がかかるなーというレシピだと、一度作っても結局レパートリーにはならないんですよね。
「ふたりのごはん」に載っているレシピは、どれもほんっとうに美味しそうだし、作り方、食材もシンプル。
ホテルオークラ、というと敷居が高そうなイメージがありましたが、使っている食材のほとんどは普通のスーパーでよく見かけるものです。
普段使っている食材にこんな使い方があるんだ!という発見がたくさんありますし、栄養バランスが良く元気が出そうなレシピばかりです。
本当に、50品すべて作ってみたいです。
日本の四季を存分に味わいたくなる
四季折々の食材を使った季節の料理レシピもたくさん!
その季節にしか味わえない食材の生かし方が、粋で、アイデア満載なのです。
たけのこといえば「たけのこごはん」か「煮物」しか作ったことがありませんでしたが、「ふたりのごはん」を入手した今、来春にはたけのこレパートリーがかなり増えそうだ(にやにや)と、たけのこの季節が待ち遠しいほどです。
たけのこの料理だけでも
- たけのことちくわのきんぴら
- たけのこ酢豚
- たけのことハムのクリーム煮
- たけのこちらしずし
の4つが掲載されています。
季節ごとの常備菜のレシピも載っているので、日々の作り置きの最強の助っ人となることまちがいなし!
おわりに
おふたりの料理にまつわるエピソードや、普段の素敵で丁寧な暮らしも伺えて、こんな風に年を重ねたいな〜と憧れました。
文章や写真が美しく、読み物としてもとても面白いです。
食を極めたおふたりの人生が散りばめられています。
一冊手元にあると、今日のごはんに迷った時の強い味方になります。
実際に4品ほど作ってみましたが、どれも手早くできて美味しかったです!
一品新しいレシピのものがあるだけでも、今日のごはんの楽しみが全然違いますよね。
四季折々の「ふたりのごはん」のレシピを試してみてはいかがでしょうか?