<前回はこちら>
【2019年③】ドイツ移住までの道のり。断捨離の日々で身軽を目指す
夫の転勤に伴うドイツ移住までの道のりを、過去の日記を読み返しながら振り返るシリーズ。今回は4回目です。
2019年12月。住む予定のアパートや夫の会社、近隣の街並みを見るために1週間ほどドイツに下見に行きました。この頃は「数ヶ月後にはドイツに住むんだー✨」と意気揚々としていたのを覚えてる。この後、コロナに振り回されまくって何度も延期することになるなんて全く予想してなかったから、人生本当に何が起こるかわからないな笑
ドイツに行く直前に青森に行っていて、ドイツに着いてみると「意外と寒くない」というのが正直な感想だった。冬のドイツというと極寒なイメージがあったけれど、豪雪地帯で吹雪いてる青森に比べれば雪も降らないし気温も東京とそこまで変わらないぐらい。ドイツの寒さはそこまで厳しくなかった。ただ、抜けるような青空の日が多い東京の冬に比べると、ドイツの冬は暗くて雲が分厚い。曇天続きの長い冬。
この記事を書いている今はドイツに来て10ヶ月ほど経過していて、初めてドイツに訪れた際はもっと外国に慣れていなかったなと思う。まず外国人ばかりの環境に身を置くだけでも緊張したし、人が多いとスリに遭わないかと心配したし、看板を見てもわからない単語だらけで…という状況。添乗員さんが連れて行ってくれる旅行とは訳が違って、電車に乗るだけでも一苦労。1週間ほどの滞在でも新たなことに挑戦したなという充実感はあったけれど、正直かなり疲れた。
…そんな、初々しい気持ちを思い出しながら初めてドイツを訪れた日々を振り返ります。滞在したのはNRW州のエッセンというドイツの西側の街です。
滞在したホテルのバー。照明が可愛かったので写真撮った😍
エッセンの観光地①ヴィラ・ヒューゲル
鉄鋼業で財を成したクルップ家の別荘、「ヴィラヒューゲル」
広大な庭園に立派な建物がいくつもあって、今では観光地として有名に。
この日だけ天気が良くて気持ちよかったなぁ。
クルップファミリーの皆様。
なんかもう…家っていうレベルではない豪邸!!
本がいっぱい!
天井の細かいところまで凝った作り。ちょっと貴族気分味わえるしすいててよかったな✨
エッセンの観光地②クリスマス・マーケット(クリスマスの時期限定)
クリスマスマーケットに来ていたメリーゴーランド。クリスマスマーケットは賑やかでドイツらしくてとても楽しかった。しかし、私たちは日本人の二人組なのに対し、ドイツの人たちは家族や友達でワイワイしててちょっと寂しい気持ちにもなった。これから、異国の地に住むとこういった寂しさがあるのだなと身構えた(今はコロナで行動は制限されてるけど、あまり人と会わないぶん寂しさは感じづらいのかもしれない)
エッセンの観光地③ツォルフェアアイン炭鉱業遺産群
エッセンで一番有名な観光地、ツォルフェアアイン炭鉱業遺産群。世界遺産にもなっている名所です。中は博物館になっていて見どころいっぱい。印象に残ってるのは長くて高速なエスカレーターかな。ジェットコースターに乗れない人なので怖くて仕方なかった。
直線ばかりの建物を見てると不思議な気持ちに。メルヘンとはまた違った雰囲気の建物だけど、こういった無骨な感じもドイツっぽい。かっこいい!
…といった感じでエッセンの観光をしたりしました。
デュッセルドルフのアジアスーパー 松竹
こちらはデュッセルドルフの日本食品スーパー、松竹。デュッセルドルフは欧州で一番の日本人街で駐在員の人たちが多く住んでいるらしい。エッセンからは電車で1時間弱で行けます。デュッセルドルフだと日本食のレストランも豊富で、いいなーと思う。エッセンは日本人ほぼいないしアジア食のレストランもそんなにないよ…ドイツに住んでみて、食が一番ストレスになるなと実感している。
こちらはドイツの有名スーパーチェーン「REWE」のお寿司コーナー。大きめのREWEだったらこれぐらいの品揃えはある!もちろん日本のクオリティには及ばないけど、このお寿司を食べる時は心躍る。それぐらい日本の食事に飢えてるのです…
ドイツで見つけた村上春樹
本屋で見つけた村上春樹!
村上春樹ファンであれば一度は食べてみたいダンキンドーナツ。ドイツでお目にかかれるとは!日本にはないんだなぁ。クリスピークリームのような軽くてあまいドーナツ。
…家や会社などの写真は載せられていないけど、こんな感じでした。
2019年の下見から2年…実際にドイツに住んでみて思うこと
この記事では楽しかったところを中心に取り上げたけど、普通に海外で住むのはハードルが高いことだと思った。オーガニックスーパーでお惣菜買ったら不味すぎたし、お店は早い時間に閉まるし(日曜日はほとんどのお店が閉まってるし)、言葉は通じないし。普通に生活するだけで気力も体力も使うことだと1週間で感じて、それなりに覚悟が必要なことだということはわかった。
日本にいると、海外の情報はキラキラしてるように見えませんか。私は日本にいる間に海外に住んでる人のYouTubeやTwitterを見て、すごく憧れたし、いいなぁという気持ちが募った。でも実際に住んでみると楽しいことばかりではないし、日本の方が圧倒的に良いと思うこともいくつもある。食べ物やサービスは日本が世界一だよ…私はあと数ヶ月で日本に帰国予定で、ドイツに永住っていうのは考えられないと思った。それは夫も同じで、たまに旅行に来るのと住むのとでは話が別、だということが身に染みた。
でも海外で暮らせたことは自信になったし、日本とは全く違う常識・環境に身を置いてみると新しい発見が多くあった。一生に一度ぐらいなら経験する価値はある。海外に住むということが自分の実感としてわかったことは、何にも代えられない。まぁ毎日、日本の食事が食べたいーって思うんだけどね。
…今回の記事は、こんな現実的なことを思う前の、とにかくドイツ暮らしに期待を寄せていた2019年末頃の記録でした。
<2020年①へ続く(執筆中)>