「なんか、違うんだよなー」
ドイツに来てから食事の際に何度も思ったことだ。ドイツでの生活でダントツ1番困ってるのが食事のこと。日本と同じような食生活を送ることはほぼ無理で、日本人とは味覚の好みが根本的に違うのだということを思い知らされた。もちろんドイツにも美味しいものはあるし、ビールやチーズやソーセージが安くて高品質だったり、日本にはないメットという生の豚挽肉が美味しかったり、ドイツの食生活を満喫できてるなぁ!と思う瞬間もある。でも心のどこかでは、コンビニでおにぎりやいろんな食べ物が気軽に買えた日々や、日本の安くて美味しいチェーン店、あるいはハイセンスなレストランを求めている。
アジア料理店はたまにあるものの、正直当たり外れがある。ドイツのGoogleマップの評価は基本的に甘めで、星4.5なのに…みたいなことが結構ある。アジア料理店と言っても私が住んでいる地域には日本人がやっているお店はとても少なく、アジア料理もドイツで好まれるような味付け。独特なローカライズされた「アジア料理風」の味があるように思っている。伝わるかな…確かにアジア料理ではあるけど、今までに食べたことがない系統の味で、でもそれがドイツでは「アジア料理」として受け入れられてる。そんなイメージ。
まぁとにかくドイツでの食生活には、あと数ヶ月だし…と諦めの境地にいた。しかし、首都ベルリンでの食生活を経てそんな見方がだいぶ変わってきた。ドイツでの食生活に少し希望が見えた。
日曜日は基本的にお店はお休みのドイツ。(スーパーやドラッグストアなどの生活必需品店もお休み。パン屋や一部のレストランは開店してる)日曜日にベルリンを散策していて、なかなか昼ごはんを食べられるところが見つけられなかった。
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ところが、ギラギラなソニーセンターの中にいくつか営業中のレストランを発見!とにかく寒くてお腹が空いていたし、なんだか雰囲気が良さそうだったのですぐに入ることを決めた。
ザ・ドイツ料理!のお店「リンデンブロイ」
スープもソーセージも、今までで一番美味しいと感じたドイツ料理だった。観光客向けに味の方向性を変えてるのかな?ってぐらい、日本で食べても違和感がない味だと思う。しょっぱすぎる、とか酸っぱすぎる、と思うことがなくて、こんなふうにドイツ料理を心から楽しめたことが嬉しかった。
こちらはベルリン動物園駅付近のお洒落ショッピングモール「ビキニベルリン」のフードコートで食べたポケ丼。もう、白いご飯が美味しいってだけでテンション上がっちゃう!割り箸の袋に「おてもと」の文字が✨
これまで見た中で一番お洒落なフードコートだった。お寿司やラーメンなどアジア系の料理が多めだけど、インテリアの雰囲気はベルリンっぽくてカラフル!フードコートの概念を覆された。
ビキニベルリン自体がお洒落で歩いてるだけでも楽しい!寒さや雨をしのぐという点でも助かりました。
入り口に植木鉢吊るしてあるのがロックすぎた笑
↑ホームページもカッコ良い
こちらはベルリン動物園駅の目の前にあるベトナム料理屋さんで食べたフォー。梨泰院クラスのタンバムを思わせる外観だったのですごく入りたくなってしまった。パクチーやハーブ類が効いていて、スープは優しいお味で美味しい。麺のツルツル感も最高!(ドイツだと美味しい麺になかなか出会えないです…お店でも市販でも)
餃子は揚げてるタイプのでこちらもうまうま😭ドイツでSUSHI、GYOZA、YAKITORI、EDAMAMEはかなり浸透しているように思う。
ベトナム料理屋さんから程近い場所にあるインドカレー屋さん。テイクアウトしてホテルで食べました(写真は撮り忘れた😅)
ここのカレーもほんとに、日本で食べたインドカレーそのもので!!とても感動してしまった。ドイツでは辛いものがあまりウケないらしく、スーパーで売ってるレトルトのインドカレー(ご飯とカレーがセットになってる)を食べても、ココナッツ感が強くて甘めだったりする。いわゆる日本の家庭のカレーとも全然違って、バーモントカレー食べたいよってもう100回は思った。
やっとドイツで本物のインドカレーに出会えた…!と、辛さと感慨深さで涙が出そうになりながら食べた。
【公式】Chutney Indian Food – so geht indisch essen!
↑チェーン店なのでドイツ各地にあります
カレーと共にスーパーマーケット「REWE」で購入したベルリンの地ビールを🍻
コインランドリーの待ち時間に入ったカフェで食べたエクレアとカプチーノ。ベルリンの地元マダムが集う店で、常連さんとお店の人が一緒におしゃべりを楽しんでて雰囲気良かったなぁ。ホテルのランドリーサービスは高すぎるので、長期旅行の時はコインランドリーに行くのが定番。ドイツのコインランドリーはだいたい大通りから一歩入ったローカルな住宅地にある。地元民の雰囲気を知るのんびりとした待ち時間も旅行の醍醐味のひとつ。
ショーケースに1つしかなかったエクレア。夫と2人で分けながら食べていたけど、普段「最後残しといて〜」と言うと置いておいてくれるのに、このエクレアはくれなかった笑 それぐらい、美味しかったエクレア。
…すべてではないけれど、以上がベルリンで食べて印象的だったものです。
インテリアのお洒落さも、料理の味も、首都ベルリンは格段にレベルが違った。アジア人も他の都市よりは多めで、イメージした通りのアジア料理の味に出会えたことも感動的だった。それぐらい普段の食生活でドンピシャな味になかなか出会えないでいる笑 家でラーメンを作ったり、美味しいお米や味噌はAmazonで調達したり、日本から食材を送ってもらったり…そこそこ努力はしているものの、どこか味覚がめいっぱい満たされない日々だ。でもベルリンなら、食事を楽しみながらドイツ生活が送れるかも、と少し「ドイツでの食生活」というイメージに明かりが灯った。