ドイツといえば、ベートーヴェン、ブラームス、バッハ、メンデルスゾーン…などのクラシック音楽の大作曲家たちが思い浮かぶ。というのも、学生時代は部活でオーケストラをやっていたから。卒業から10年ほど経った今では楽器を弾くことはごくたまにしかないけれど、ふとしたときにかつて演奏した曲を、思い出とともに聴く。
夫も子供の頃はピアノを習っていたみたいで、共通の趣味として音楽があるのでベルリンで楽器博物館に行ってみた。場所はコンサートホールの「フィルハーモニー」のすぐそば。軽い気持ちで行ってみたけれど、驚きの連続だった。
ベルリン楽器博物館にはヨーロッパの楽器を約3,200点所蔵、そのうち約800点を展示。印象的だった数点を写真で紹介します(ヨーロッパは日本より写真撮影可の博物館・美術館が多いです)
入り口で見つけたこちら。この押し車のようなもの、ハイジのアニメで見たことある…!?
超複雑なエレクトーン。鍵盤が4段な上に、ボタンがいくつあるの!!手が2つ、指が10本でどうやってこの楽器を活用するのだろう…2人用なのかな…と、しばし考えてしまった。
ピアノとは白鍵と黒鍵の色が逆のチェンバロ。ペイントがお洒落でインテリアとしても素敵だなぁ。
大きなパイプオルガンもありました。階段を上るとオルガンの裏側も見られるようになってた。
小さいギターのようなハープのような…?
通常スタイルのハープ。ハープのフォルムや弾いてる姿が美しくて好き。
学生時代はチェロをやっていまして。チェロ(一番右の大きい楽器)を見つけると懐かしい気持ちになる。
チェロのヘッドの部分に人の顔!!斬新すぎる。
細いから弓かな〜と思ったら、超スリムな弦楽器のようだった。どうやって弾くのか…弾いてみたらどんな音色なのか気になる。
言葉が分かる人はオーディオガイドを聴きながら鑑賞すると、より詳しく知ることができます。私は鑑賞のみだったけど、それでも十分すぎるほど新たな発見があったし、楽器をやっていた人や音楽好きの人ならきっと楽しめるはず。楽器の保存のために館内はとても乾燥していて、鑑賞が終わって外に出る時には喉が痛くなるほどだったのでそこだけはご注意を。
いま世の中に流通していてみんなが知っている楽器の形になるまで、これほどの試行錯誤があったんだなぁとしみじみとした気持ちになった。最初から最適な完成形があるわけではなくて、機能を足しまくったり、削りまくったりしながらちょうどいい形にしていく長い長い道のりがあったんだ。あれほど毎日チェロを弾いていた日々にそんなことを想像したこともなかった。
アイキャッチ画像:Photo by Providence Doucet on Unsplash