映画「ラ・ラ・ランド」にハマって以来、夫とジャズの生演奏を聴きながらご飯でも食べたいねーと話していて、見つけたのがこのお店、吉祥寺のサムタイムです。
吉祥寺といえば高校時代によく行っていましたが、「夜、ジャズを聴きに」みたいな大人の遊びをしたことはなくだいたいいつもお好み焼きかカラオケかチェーン店のカフェか、という具合でした。
商店街から一歩脇道に入った場所にあるサムタイムの前も、何度も通ったことがあるはず。
でもその存在に気づいたのは、行こう!と意気込んだ今回が初めてで、意識をしないと見えてこないものだなと思ったりしました。
小さくとも存在感のある、異国への扉のような店構えでした。
一番心配な点は、ジャズ初心者で初来店の我々でも受け入れてもらえるのだろうか、ということでした。
老舗のジャズクラブって常連さんがいっぱいいて、一見さんはちょっと…みたいな敷居の高さがあるのではないか?と。
店内に入ってみるとレトロで品のいい、秘密基地のような空間が広がっていました。
予約をしていた二階席へ上がると、ちょうどよくピアノが視界に入りました。
一階席は確かに常連さんぽい人たちでしたが、二階席はデートで初めて来た風のカップルや一人のお客さんもいて、居づらいなという感じはまったくなかったです。
むしろ居心地が良くて、初めて来た場所とは思えないほど。
演奏が始まる前に食事の注文をしました。
シーザーサラダにピザ、この写真には写っていないけれどチキンと、ジェノベーゼのパスタも。
お料理がどれも本当に美味しくて、作り手の上機嫌さが伝わってくるような、生き生きとしたものばかりでした。
来たものからどんどん食べてしまうので、演奏が始まる頃にはほとんど食べ終えてしまうという事態に。笑
演奏が始まってからも終始リラックスした雰囲気で、時に真剣に音楽に耳を傾けたり、飲んだり、食べたり、そこにいるお客さんみんながそれぞれの時を楽しんでいました。
ジャズのことはよくわからないけれど、とにかく生演奏を聴きながらできたての手料理を食べるっていうのは最高でした。
摂取してるもののエネルギーがとにかく高いのです。
肩肘張らずにジャズを楽しませてくれて、美味しいものもいっぱいあって、いい夜でした。
店を出て目に入る吉祥寺は、いつもと変わらない、賑やかな商店街の吉祥寺でした。