【開封】By Terry(バイテリー)アドベントカレンダーの中身紹介【ルックファンタスティック】

【後編】言葉の才能を生かすには、どの時点で勇気を出せばよかったのか【ドイツ#27】

 

 

<前編はこちら>

【前編】言葉の才能を生かすには、どの時点で勇気を出せばよかったのか【ドイツ#26】

 

医療ミスで九死に一生の経験をして、人生観が変わった

比喩表現ではなく、私は本気で死にかけたことがある。盲腸になったけれど病院で発見してもらえず「胃腸炎です」と家に帰され、盲腸が発症した状態で3日間激しい痛みに耐え、もう一度病院に行ったら「盲腸が進行しているので今すぐ手術しないと命に関わる」と緊急手術になった。26歳になりたての頃だった。手術の後すぐに症状はおさまったけれど、縫った部分の痛みには当分苦しめられたし、普通に歩けないぐらい体力が落ちてしまっていたので大病院の廊下を歩くのが日課だった。

 

盲腸が発症して辛くて仕方なかった時、「私は何も書いたものを残せてないから絶対に死にたくない」と思った。このまま何も残せないまま死んでしまったら、後悔してもしきれない。あれだけ多くの人が文章を褒めてくれていたのに、何も世間に発表しないまま死ぬとか、命の無駄遣いにもほどがある。本当に命の危機に瀕した時に初めてそう思った。会社員を続けながら、いつかチャンスがあったら書く仕事がしてみたいな、、なんてぼんやりと思っていて、いつかいつかと先延ばしにしていた自分が本当にバカだったと気づいた。いつかなんて、一生やってこない。自分から少しでも行動を起こさないと、何も始まらないってことがわかっていなかった。私はこの時やっと、残りの人生は自分に与えられた使命を果たそうと心に決めた。

 

2週間の入院期間を経て自宅に戻ってからも、普通に元気な生活を送れるようになるには半年〜1年弱かかったと思う。とにかく体力が落ちてしまっていたし、体調は不安定だったし、先が見えなかった。家族にも本当に迷惑をかけてしまった。でも、この時期があったから今がある。ここまで大きな経験がなければ、私は今も「書くことを仕事にしよう」と思えていなかったかもしれない。いやほんと、死にかける前に気づいてよ!!とも思うんだけど笑

 

それから、この頃は本をたくさん読んで、今までは見えてこなかった世界が見えてきた時期でもあった。当時蓄えた知識は今にも生きていると思う。

 

やっと書く仕事をするために行動を始めた。才能を少しでも社会に還元している実感

何か書く仕事がしてみたい、そう思って始めたのがブログだった。2016年夏に、右も左もわからない状態でとりあえず「はてなブログ」を始めて、2018年からはワードプレスに移行して本格的に仕事として取り組んだ。時間と場所にとらわれないし、初期費用はそこまでかからないし、ストック型のビジネスだし、誰かに依頼される訳ではないから締め切りもないし、これで稼げるようになったら理想的だと思った。本屋で1冊1冊レジで本を売っていた身からすれば、自分がレジやお客様対応やクレーム対応をせずに商品が売れていくアフィリエイトの仕組みはあまりに革命的だった。

 

急速に頑張る時期と、プライベートの予定の関係でお休みしてしまう時期を繰り返しながら、ブログはずっと続いている。はじめは手当たり次第いろんなジャンルの記事を書いてみて、その中でだんだんとコツを掴んでいった。頑張って書いた記事ほど読まれなかったり、逆に30分ぐらいでサーっと完成させた記事が延々ヒットしていたりする不思議な世界だった。最初の頃は、自分の文章が下手すぎて本当に嫌になった。いくら学生時代に得意だったと言っても、5年以上ほぼ何も書いていなければ勘は鈍っている。なのでとにかく数をこなすしかなく、毎日ひとりでパソコンに向かう日々が続いた。学生時代や会社員時代は人と会う予定ばかりだったのに、ほぼ家族にしか会わない生活になった。私の心が燃えているせいか周囲の人との温度差も感じたし、一人でもとにかくやらなければならないことが山積み。階段の踊り場にいた大学時代を取り戻すかのように、とにかく数字で結果が出るように日々取り組んだ。

 

今は、毎日自分の記事が読まれる生活になっているけど、これはやはり目指すべきものだったと思う。できればもっと早く…。自分の才能を少しでも社会に還元している実感があり、私を応援してくれた人への恩返しにもなっているはず。正直、ブログ1つで生計を立てるのは結構厳しいなと思っているけど、私は1日に100円でも発生してたら嬉しい。自動的にお金が入ってくる仕組みを作れたことにとても達成感を感じる。自分が書いた記事が誰かの役になっているという実感はやはり格別というか、心が満たされる感覚がある。私のブログにアクセスして、クリックして、たまにそこから商品を買ってくれる人がいる。それは顔も知らぬ誰かだけど、本当にありがとうと思う。

 

ありがたいことに、記事の執筆など企業から依頼をいただくこともあるようになった。何もわからずとりあえずポケモンGOの記事から始めたブログにしては、なかなか成長した気もする。でも私としては今の数字にはまだ満足できないし、ドイツにいる間にしか書けないものを残しておきたいので、当分諦めずに続けたいと思っている。

 

 

10代、20代の時に気づきたかったこと

10代からやり直せるならこんな人生が理想

もしもう一度10代から人生をやり直せるなら…

高校時代に海外留学、英語をマスター→京都で大学生、ブログを始める→外資系企業で働きつつ匿名のブログ、ツイッターをやる

これが理想だなぁ笑

 

「英語がちょっとできる」と「英語がネイティブ並に話せる」の間にはものすごく大きな壁があるので、若くて勉強に集中できる高校時代にもっとやっておけばよかった、という思いはとてもある。とにかく語学習得には時間がかかる。それから、ずっと東京に住んでいると大学進学も当然東京、と思っていたけれどもう一回受験できるなら京都で大学生をやりたい。

 

くるり好き、森見登美彦好きによる「京都の大学生」ごっこをする旅

 

バンドのくるりが好きなこともあるけど、京都で大学生活を送るのは、後から考えたら理想すぎた。まず、実家を出て環境を変えてみるのが若い時に必要だったと思う。実家の居心地も良いのだけど、結婚を機に引っ越したことで「子供ではない自分」になれた気がして挑戦しやすい気持ちになった。実家を出ていたら、大学時代からブログを細々とやっていたんじゃないかなぁ。就職するなら外資系企業で働いてみたかった。英語力不足で新卒の時は選択肢になかったけど。日本的なしきたりがあるところは面倒だと感じてしまうタイプなので…それで匿名で文筆活動をしてたら結構満足してた気がする。

 

…とはいえ、これは仮定の話としての一つの案ってだけで、そこまで本気でやり直したいとは思ってない。基本的には生まれ変わっても私がいいし今と同じ道を辿って同じ場所に着きたい。色々なことがあったけど全部ひっくるめて面白い道のりだと思うし、奇跡的なことも何度もあったし、全部受け入れてる。

 

 

大人は自分の都合でアドバイスをするもの

いま冷静に振り返ってみると…本当に私のためを思ってアドバイスをしてくれた大人ってどれだけいたんだろうと思う。塾の先生も、学校の先生も、結局のところ合格者の実績を増やしたいという気持ちが一番だよね。高校の時、担任の先生が「国公立を受けなさい」としつこく言ってきたけど、私は文系3科目の受験でないと確実に浪人するだろうと思ったし、行きたい国公立もなかった。だから「私大しか受けません」で押し通したけど、何回もそのことで呼び出されて大変だった。でも今振り返っても、私大に絞って浪人せずに済んで本当に良かったと思っている。

 

私みたいに大人のアドバイスを真に受けないタイプは稀かもしれないし、それで好かれなかったりもするけど、自分の気持ちや直感を信じた方がいい。でもそれにしても、もうちょっと味方がいてもよかったのでは、と思ってしまう。

 

 

自分が一点突破タイプだと気づいたら、そこを伸ばすしかない

学校の勉強は苦手科目も伸ばそうという風潮があったけど、それってそんなに必要だった?と今でも思ってる。高二の時、数学 II,III、b,c、物理、化学が全部の授業の半分ぐらいの割合を占めていて、全然わからなかったしただ辛かった。10点以下のこともあったし、追試も何度も受けた。そして大人になった今、何一つ覚えてない!中学の数学・理科ぐらいは生きていく上で必要な知識だけど、高校レベルの科目は受験科目で必要な人だけやれば良いのでは。2021年の今だともうちょっとその辺り考慮されてるのかな。

 

色々なことが満遍なくできるタイプと、得意・不得意がはっきり分かれてる一点突破タイプがいて、私は明らかに後者。後者であれば得意分野をただひたすら伸ばすことに集中した方がいいと思う。私は国語や外国語など言語の分野が得意で、あとは音楽や買い物(ものを選ぶこと)はまぁまぁ得意、理系科目は全くできないというタイプ。色々なことに手を出すより、得意分野に集中するという意識を持って、それを将来仕事にしようと準備する方が大事だと思う。これ、かなり当たり前のことだと思うけどなんで学生時代に教えてもらえないんだろうね。

 

誰にでも才能があるから、多くの人がそれでビジネスをやってみるべき

冒頭でも書いたけど、誰にでも何かしらの才能があると思っていて、それを趣味で終わらせるのではなくビジネスにした方がいいと思う。お金に変わったり、数字で結果が出ると、自分の才能にはこれだけの価値があるんだと実感できる。それは自信に繋がるし、自分が社会と繋がっているような感覚にもなる。

 

ビジネスといったって、最初からそれで生活できるほどのレベルにならなくても十分。私だって一人で生きていこうと思ったら今は雇われないと厳しい。現代はネットを通じていくらでも個人で販売するツールがあるので、何かしらやれることがあるはず。私はブログを始める前と後では生きている実感の濃さも社会の見え方も全然違っていて、この感覚が多くの人に伝わったらいいなと思っている。