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今の日本を作ってくれた先代の人々に感謝する

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【2020年8月にnoteに投稿した記事です】

「モダンガール論」(著:斎藤美奈子)という本を読んでいる。

明治時代から現代にかけて、上昇志向の強い女性がいかにして生まれてきたかを様々な資料から読み解いている本。とても貴重な本だと思う。まだ半分ぐらいしか読んでいないけれど、ひたすら「現代の日本に生きられていることはなんて恵まれているのだろう」という思いばかりが募る。

本の前半部分で書かれているのは、一般庶民の女性の苦労話が大半を占める。今から100年前、1920年代頃を生きることは想像を絶するほどハードモード。貴族や華族、財閥一族、事業主などでない限り一般庶民の女性のほとんどは、女工(工場勤務)か女中(お手伝いさん、召使)か農家の嫁になって、劣悪な環境で働き詰めになって一生を終える。

この時点でもう、膝から崩れ落ちるような衝撃が走る。歴史の流れは大まかに勉強していたけれど、英雄たちの功績ではなく、庶民の生活やもし私がその時代に生きていたら、と考えたことなどほぼなかったから。100年前ぐらいに私が生きていたら学ぶこともなく、ただ言われるがまま働くだけで一生を終えていたはずだ。女性の人権などほぼない。しかも、1923年には関東大震災が起き、1929年には世界恐慌、そして太平洋戦争もある。生きることだけで精一杯で、一般女性の自己実現など考えられない。

2020年はコロナでいろいろ大変、、と思っていたけれど、そんなもの比べものにならないぐらい100年前は困難な時代。今はなんて良い時代なんだ。女性がお洒落やメイクを楽しめて、海外旅行だって行けちゃうし(今は行けないけど)、好きな仕事に就くチャンスがある。自分の努力ややり方次第で多くの可能性がひらけている。

ただただ、この時代に生きさせてくれてありがとうございます、先代の皆様に感謝しますという気持ちになった。しかし女性だから不利を被ることはまだまだある。令和にはどれほどの変化、進歩をもたらせるだろうか。

そんな終戦記念日。

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