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大好きなバンド、くるりの中でも特に好きな曲が「京都の大学生」
イントロのピアノの京都っぽさ、パリっぽさがたまらないですね…
私もこんな、けだるくてラブリーな大学生活を、送ってみたかったな、、
なーんて思いながら、京都の大学生っぽい旅を、ついに!して来ました。
相棒は、森見登美彦好きな夫。
森見登美彦氏といえば、京都大学出身で、「夜は短し歩けよ乙女」など京都を舞台にした小説多数。
この本を読んで、予習はばっちり。
我々は、くるりの面影と、黒髪の乙女を探す旅に出た。
目次(タップした項目に飛べます)
鴨川でひなたぼっこ
まず訪れたのは三条大橋。
平日のお昼過ぎ、空はやわらかな水色で、ひなたぼっこ日和でした。
鴨川のリバーサイドは寝っ転がっている人がたくさんいて自由な雰囲気。
ヴァイオリンとギターのデュオを演奏している人がいたり、読書をしている人がいたり、ただぼーっと川を眺めている人がいたり。
それぞれの鴨川の楽しみ方を、それぞれの人がしていて、東京人の私も思わず「ええなあ…」と漏らしてしまうほど最高な空間でした。
鴨川の周りには歴史を感じさせる飲食店がずらり。
自然と歴史の調和がとれたこの場所は、なんなんでしょうね、奇跡!?
ただのどかな場所でもなく、文化的な香りの残る鴨川は、京都を象徴するような場所だと思いました。
京都の大学生だったら、ここで本読んだりしたいなあ。
三条大橋付近の河津桜は満開🌸
一足早い春気分を味わえました。
この桜、たくさん植わっているのかと思いきや、実際は2本!です^^;
鴨川デルタの飛び石が渡れない
三条から京阪電車で出町柳へ。
出町柳の近くには、賀茂川と高野川の合流地点、鴨川デルタがあります。
デルタといえば…「魂のゆくえ」に収録されてる「デルタ」
そして、「図鑑」の最終曲「宿はなし」のこの歌詞
飛び石のほら真ん中で
笑う顔泣く顔日も暮れた
これが、あの飛び石!
いざ、真ん中へ!!と思ったのですが、飛び石の間隔が予想以上に広くて渡れませんでしたw
ロングコートだったし、ここで鴨川にぼっちゃーん!だと一生消えない心の傷ができそうなので😇
写真には写っていませんが、デルタには修学旅行の中学生が大勢いました。
行った時期はちょうど修学旅行シーズン、大学の卒業式シーズンで、若い子をよく見かけたのでした。
いざ京都大学
出町柳から歩いて、森見登美彦氏の母校「京都大学」へ。
京都大学までの道のりには喫茶店、食堂などお店がずらっと並んでいて、でも学生街っぽいむさくるしさもなく京都ならではの上品な雰囲気が残っていました。
駿台予備校の宿舎が道中にあって、
「ここで憧れの京大生を眺めながら、カンヅメになって勉強するのか…」
と、そのストイックさに驚いたりもしました。
京都大学の構内は、広くて緑がいっぱいで赤レンガの建物がかっこよくて、さすが国立の大学という感じ。
かなり狭い大学に通っていたので、広い大学を見るとうらやまし〜
大学の周りには主張強めな立て看板が並んでいて、百万遍交差点から見た京都大学は、学生運動時代の名残かなと思うような物々しさがありました。
大学構内に入ると静かでアカデミックな空気が流れているのだけれど。
森見登美彦氏が大学時代に通った喫茶店「進々堂 京大北門前」
この本に載っていた喫茶店「進々堂 京大北門前」
外観は、アンティークな洋館で、渋くてかっこいい。
扉を開けるとそこはもう別世界で、深い茶色でおおわれた薄暗い店内には大きめのテーブルがポツリポツリとあり、二人組の人たちが何組か熱心に何かを話していました。
何かをネタとして笑い話をしたり愚痴を言ったりするのではなく、静かに議論をしたりこれからのことをゆっくり話すための場所のように思えました。
ここに来ると、普段は話さないようなことも、話したくなってしまいます。
写真を撮れる雰囲気ではなかったので、店内の写真は撮りませんでした。
ただ静かに、ティーオーレを飲みながら店の深みを味わって夫と話す。
ミルクティーとティーオーレって違うの?と思っていたけれど、ティーオーレはミルクでお茶を淹れたもので、水が一切ないんだなと初めて知りました。
店の前は大通りで、静かな店内のBGMは車がゴウゴウと走る音。
でもその音が決して嫌なものではなく、むしろこの空間を作る心地よい「ゆらぎ」を作っているように感じました。
お会計は、ガチャガチャ、チーン!と音のするレトロなレジで。
いやー、また来たいと思わせる魔力のある場所でした。
叡山電車で「恵文社 一乗寺店」へ
出町柳に戻り、お次は可愛い叡山電車で一乗寺へ。
京都には可愛い電車が多い。味のある、素敵な色、素敵なフォルムの電車ばかり。
岸田さんが鉄ちゃんになるのも納得してしまいます。
一乗寺から、本屋の「恵文社 一乗寺店」に行くまでの道も、まあ洒落ている…
京都にいる間、素敵なカフェ、喫茶店、飲食店を見すぎて脳が沸騰しそうでしたよ。
恵文社に来たのは、2回目。以前来たのは6年前くらいかな。
ここはやっぱり、凄い、の一言。
お洒落系本屋さんのお手本のようなお店です。いつまででも居れてしまいます。
京都の大学生だったら、恵文社の近くに住んで毎週通うんだ〜⭐(という妄想)
帰りは、205番来たから、とりあえず後ろに座った、ら…
叡山電車で出町柳まで戻り、ホテルのある七条までは、バスで帰りました。
くるりの名曲「京都の大学生」にある
206番来たから とりあえず後ろに座った
を真似すべく、205番(惜しい)が来たので、とりあえず一番後ろに座りました。
座った時点ではかなり余裕があった車内でしたが…
バス停に止まるごとにどんどんお客さんが増え、七条の手前ではもう満員状態。
京都駅まで乗って行く人ばかりなので、七条で下車するときは「すみません、降ります…」と言いながら、人をかき分けかき分け降りたのでした…😵
京都のバス、こんなに混むと思ってなかったです💧
とりあえず後ろに座って、、ごめんなさい!!
先斗町に、黒髪の乙女を探しに
夜に訪れたは先斗町。
狭い路地にひしめく飲み屋、バー、料亭の数々。
暗闇の中で怪しげに光るネオンの中にいると、ここは日本ではないどこか、異国のワンダーランドに紛れ込んでしまったのかと思えてくる。
まあ、単純に外国人観光客が多いっていうのもあるけど。
小さな看板がちょこんと出ているだけでメニューは全く出ていない小料理店なんかもあって、
これが…!いわゆる一見さんお断りの店…!
なんて思いながら、人の波に流されるように先斗町を端から端まで歩いたのでした。
「夜は短し歩けよ乙女」で黒髪の乙女が歩いた先斗町。
平日にも関わらず混み混みで自由に歩き回ることはできなかったしお店も入らなかったけれど、それでも十分楽しめました。
まとめ:京都カルチャーが生まれた場所の空気感
くるりほど、京都感をロックミュージックに落とし込んだアーティストは他に居ない気がして…
京都の文化的な、懐かしさと新しさのある空気感を音楽にしたくるりに本当に感謝感謝。
今までは、くるりの音楽を聞いて「京都っぽい」と漠然と思っていたけれど、今回現場で空気感を感じて、くるりの京都っぽさに納得というか腑に落ちることが多かったです。
この場所があるからこそ、生まれた音楽だなって。
森見登美彦好きな夫も満足げな様子でした。
百万遍交差点、京都大学、進々堂に先斗町…
小説の世界観そのままの京都に、心から憧れ、後ろ髪を引かれる思いで東京に帰りました。
旅行に来て「ずっとここに居たい、帰りたくない」と思うことってなかなかなくて、やはり京都は特別な街だなと思います。
京都で大学生活送ってみたかった。
普段倹約気味な夫は「京都は、俺に、無限にお金を使わせる街…」という言葉を残していました。