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スマホがない時代に戻りたい、と「少年カフカ」を読んで思ってしまった

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2024年の夏

効率的なことから離れて、夏休みっぽいことをしたいと思って「少年カフカ」を再読してみた

こちらは、2003年発行の小説家・村上春樹が編集長の雑誌

分厚くて、見た目は「少年ジャンプ」のような漫画雑誌に近い

長編小説「海辺のカフカ」の発売に合わせて特設ホームページができて、そこに村上春樹へのお便りメールを送ることができた

そのお便りメールと村上春樹の返信1220通分が「少年カフカ」に掲載されている

ものすごい分量だったので、最初の4分の1ぐらいまでしか読めなかったけれど、なんかこの時代は良かったなぁと思ってしまった

2003年当時、スマホはない

インターネットはあるけど、携帯電話はガラケーだったのでパソコンで主に使う

お便りの一つ一つが「あの村上春樹に言葉を送ることができるんだ」という喜びに溢れていて、そのどれもが血の通った文章だと感じた

自分はこういう職業をしていて、最近こんなことがあって、小説ではこういう場面が好きだった、などと言うことが書かれている

たまに人生相談もある

数百文字の文章でも、読者の人生がにじみ出るような興味深いお便りが多かった

現在、2024年時点においては、スマホが普及して、SNSが発達して、有名人やクリエイターに言葉を送る事は本当に簡単になった

有名人の本人に見てもらえる確率も高いし、本人だけでなく、公の場に書けば多くの人の目に触れる可能性もある

でも、このシステムを良い方向だけに使えているわけではなくて、心ない言葉やバッシング、不快な話題も可視化されてしまっているのが現状

いやでも目につくようなところにあるのでブロックしきれない

それがインプレッション稼ぎにも使われて、Xなどは、特にもう取り返しがつかないぐらい治安が悪くなってしまっている

他の誰が見るわけでもない、村上春樹にだけ自分の言葉が届けばいいんだぐらいの気持ちでいられる時代が懐かしいよ

言葉を送っている人たちにも、なんだかゆとりというか、のんびりとした雰囲気が感じられるし

最近、スマホがない時代に戻りたいという気持ちが強いんだよね

うまく付き合えるようになりたい

インターネットのおかげで楽しくなったこともあるけど、煩わしいなとか集中できないなと感じることも増えた

私の世代は、学生時代はギリギリ、ガラケーの時代を過ごせて

社会人になるのと同時期ぐらいに、スマホが普及し始めた

学生の時にスマホがあったらめんどうなこともあっただろうと思う

mixi、ガラケーの時代が平和にインターネットを楽しめていたかも!?

最近はスマホによって集中力が低下しないように気をつけている

読んだ本です↓

だいぶ前にKindleで買ってて、再読。2021年一番売れた本!スマホ持ってる人、全員読んだ方がいいと思う。私は最近はなるべくiPadやパソコンブラウザを使うようにしてる。画面が大きいだけで心の持ちようも見やすさも全然違う

スマホに時間を使いすぎないようにするための具体的な方法が書かれています。この中からいくつか実践してる!

その有名人のことがどれだけ好きだったり、すごいなと思っていても

心のうちに秘めて思っているだけでは相手にとってはゼロだから

この人の発信が好きだなと思う人には、積極的に感謝の言葉を届けた方が良いと思っている

もっとプラスの言葉で溢れるようなインターネット空間になったらいいな

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