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半分、青い。を全話観ての感想|「普通」じゃなくても幸せに生きられるという証明

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【2018年10月にnoteに投稿した記事です】

半分、青い。が終盤に差し掛かった9月上旬に『「普通がいい」という病』(著:泉谷閑示)という本を読んだ。

精神科医の著者が、日本の多くの人を生きづらくさせている「普通がいい」という病について様々な古典を引用しながら見解を述べている本で、お堅めの新書だけれど金言の嵐で良書です。

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それで、半分、青い。の主人公の鈴愛は、「普通がいい」という病にかかっていない人だなと思ったんですね。

じいちゃんのコネでせっかく農協に内定をもらったのに、普通に就職せず、マンガ家になりたいと上京!

バツイチ、子持ちで貯金もないなか、普通に実家に帰ると思いきや、東京で起業!

秋風先生に「岐阜の猿!」と言われていたように、動物のように本能のままにやりたいことに一直線。

週はテーマすべて「◯◯したい!」

彼女の人生の選択基準に、普通かどうか?は、ない。

すべてあの時のときめきから始まっている、のだ。

やりたいこと、目の前のことに全力投球だった鈴愛。

それで何か偉業を成し遂げたか?成功者と言えるのか?といえば、そういう訳でもない。

朝ドラのヒロインって、歴史に名を残すような功績がある、もしくはそれを支えた奥さん、な場合が多い。いま放送している「まんぷく」はカップラーメンを発明した女性の話だし。

鈴愛はといえば、漫画家は一作完成させたのち諦め、その後は100均でフリーター、結婚生活もうまくいかず離婚、、という半生。

何かを成し遂げた訳ではないし、安定した企業に就職→結婚→出産→家を買ったり、みたいな普通な幸せからもかけ離れている。

でも鈴愛って、漫画に行き詰まった時とか結婚生活とか、しんどそうな時もあったけれど、総じて幸せそうだなと思いました。私は、鈴愛いいなあーと思うことが本当によくあった。

まずイケメンに囲まれすぎている。笑

律、まあくん、涼ちゃん…困った時にこの3人が何度助けてくれて、楽しい時間を過ごしたことか。律が幼馴染って時点で、もうかなり幸せ。

それに家族にも友人にもご近所さんにも恵まれてる。なんでも相談したくなっちゃう仙吉さん、鈴愛の良さをすごくよくわかってくれるユーコ、お茶目で優しいワコさんが特に好きだった…!

鈴愛の素直さ、明るさ、前に進む力が、どんどんいい人を惹きつけて、人生とともに人間関係が拡張していく。

奇跡みたいに素晴らしい登場人物ばかり。

あと、やりたいこと、好きなことをとことんやってる人生ですよね、鈴愛は。こんなことやりたくないのに、とクサクサしながら過ごしていた時間って、本当に少ないと思う。それで周りを振り回したりもしてるけど、、

半分、青い。は普通じゃなくても幸せに生きられるよ!ということを証明するドラマだったと思う。

普通に幸せな人生というのは求められがちだけれど、その型に無理に合わせる必要はない。その型に合う人だけそういう人生を生きればいい。

普通、なんて本当はないのかもしれない。

誰からも「変だ」と批判されない道を歩まなくては、という固定観念は、誰でもない自分自身が自分に許可していることだ。

私はここ数年でちょっとは「普通」を求める人生から離れてきたけど、まだまだ勇気がないな私、と思うことがある。振り切れない自分にモヤモヤしたりもする。

でも、傷のない人生なんて求めたってしょうがない。

鈴愛ほど猪突猛進でなくても、小さなことからでも、やりたいことをやる。

勇気を分けてくれてありがとう、鈴愛。

過去に自分を振った男が次々に言い寄ってきて、律と共同開発をした扇風機の発売も決まった。

40代、ここからが鈴愛のターンだ、という余韻を残して物語は幕を閉じた。

北川先生、鈴愛の人生の続きが、見たいです…

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