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「フツーの会社員だった僕が、青山学院大学を箱根駅伝優勝に導いた47の言葉」感想・レビュー

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箱根駅伝を見るのがお正月の楽しみのひとつなのですが、

青山学院大学が優勝するようになってから更に見るのが楽しくなりました。

なんでこんなに圧倒的に強いんだろう?

なぜ走り終わった後も疲れ切っていなくて、爽やかなんだろう?

インタビュー時の話の面白さが、突出していないだろうか?

見た目もイマドキの若者という感じで、他大学と明らかに雰囲気が違うような?

青学の選手を見ていると、なぜ?どうして?と思うことがたくさんでてくるのです。

私は陸上に詳しくないまったくの素人ですが、素人目に見ても他大学との差は明らかでした。

そんな疑問を解消すべく読んだのがこの本です。いろんな謎が解けました。

本の概要

青山学院大学陸上競技部の原晋監督による、組織を強くするためのノウハウ本です。

監督は企業で営業マンをしていた経験やノウハウを陸上界に持ち込み、強いチームを作ることに成功しました。

陸上チームを強くすることだけでなく、会社組織やサークルなど、あらゆる組織作りの参考になる本だと思います。

第1章 チームで結果を出し続ける

第2章 伸びる人材を見極める

第3章 潜在能力を引き出す

第4章 人間力を育む

第5章 周囲を巻き込んで力に変える

の5章構成です。

タイトルにある通り47の言葉が紹介されているのですが、1つの言葉につき見開き約2ページとコンパクトにまとめられているのでさくさく読めますし、ちょっとした隙間時間にも読みやすいです。

感想・印象に残ったこと

監督は本当に「チームが勝つこと」を一番に考えていた

体育会というと監督が一番偉くて絶対的な存在というイメージがあったのですが、青学は違いました。

監督は一歩引いて、自分が居なくても大丈夫な組織にしようとしていたのです。

自主性があり、自分の頭で練習方法を考え、それを言葉で表現できる人間を育成しようとしていました。

ただ、言われたことをハイ!ハイ!とこなす人、そのようなことを強要する組織では本当に勝てる集団にはなれない、と確信していたのです。

外部のトレーナーを呼んだり、新たな風を取り入れることにも積極的でした。

監督が願ったのはチームの勝利で、決して自分のエゴや虚栄心のためにチームを動かそうとしなかったところに強さの秘密があるんだなあと思いました。

ただ走る技術があるだけでは勝ち続けられない。人間力も必要なんだ

駅伝は、究極「走るだけ」のスポーツです。

しかし、監督は選手を人間としても魅力的な選手に育てようとしました。

入部者のスカウトの時点から明るく賢そうな人を入れるようにしたそうです。

タイムだけでなく、オーラやいいヤツかどうかも選考基準でした。

そういう人のほうが、後で伸びるからです。

原監督はスカウトする高校生の保護者に対して、

「箱根駅伝に出場して活躍できるかどうかは正直、100%の約束はできません。ただ、社会に出ても恥ずかしくない人として成長させることは約束します」

と伝えるそうです。

この本を読んで、駅伝がただ走る競技であっても、本当にただ走る技術があるマシーンのような人間になればよいわけではないんだ、と感じました。

人として面白く、充実した日々を自ら作り出せる人が長く勝ち続けられるんだと。

選手たちの洗練された立ち振る舞いやインタビュー慣れした感の謎が解けました。

おわりに

箱根駅伝で優勝を目指すという道のりは本当に大変でしょうが、原監督のような良き指導者の元で切磋琢磨できた選手たちを、純粋にうらやましいなと思いました。

2連覇は奇跡ではなく、勝つためのノウハウを積み重ねた日々の賜物だったんだなと、この本を読んで腑に落ちました。

あと三か月ありますが、今から来年の箱根駅伝が楽しみです。

→2017.1.3 追記 青学3連覇!!おめでとうございます(^^)

→2018.1.3    追記 青学4連覇!!すごすぎる!!

2019.1.3    追記 青学第2位!復路の追い上げすごかったですね!

2020.1.3    追記 青学大会新記録で総合優勝!!

青学の強さの秘密を知ることができますし、組織に属する人に役立つ考え方がたくさんのっているのでオススメの一冊です。

原晋監督関連本

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